交通事故治療・労災

交通事故やスポーツによって首に不自然な力が加わり、首が鞭(むち)のようにしなることから“むちうち症”と言われています。「首がいたい・首が回らない」といった症状のほかに「頭がいたい」「背中がいたい」「めまいがする」「倦怠感や吐き気がする」というような様々な症状があるのが特徴です。

一言で“むちうち”と言ってもその症状は次の4つに分類され症状はそれぞれ異なります。

●頸椎捻挫型
首の筋繊維や靭帯などの軟部組織が伸びたり断裂したりすることにより生じるもので“むちうち”の症状の約8割が頸椎捻挫型に該当します。首のいたみ、首の運動制限、頭痛、首や背中のこり、めまいなどの症状が特徴です。

●バレー・リュー症状型
首の交感神経・副交感神経に損傷を受け自律神経に機能障害が生じている状態です。
慢性的なめまい・耳鳴り・頭痛・記憶障害などの症状が引き起こされる恐れがあります。

●神経根症型
事故の衝撃で首に腫れが生じ、脊髄の運動神経・知覚神経が集まっている「神経根」が圧迫されることで発生します。
知覚障害・しびれ・麻痺・筋力の低下・反射異常などの症状が見られます。

●脳脊髄液減少症型
脳の周囲を満たしている液体「脳髄液」が漏れることで脳髄液に浸されていた脳の位置が下がり頭痛・めまい・耳鳴り・視機能障害など様々な症状を引き起こします。